日本を墜落させた戦後教育-3

◆ 未来への希望は道徳教育の充実   「 修身・斉家・治国・平天下 」 という言葉が、儒教の四書のひとつ、 「 大学 」 にあります。  

これは、心を正しくすることが、身を修めることになり、それが、家をととのえて、国が治まることにもつながるという意味です。  

 「 修身 」 ・ 「 家庭における徳育 」 と言えば、古くて時代錯誤に過ぎないと軽視することは、あまりに愚かなことであります。  

今、父性的な 「厳しさ」 は影をひそめ、母性的な 「優しさ」 ばかりが、過保護や過干渉という形であらわれ、家庭のバランスが崩れています。  

そして、結局はそこから社会の混乱を呼び起こしているのです。  

この出発点には、当たり前のしつけができる親がいなくなり、情操教育( 人間の真なる生き方を子供に教えること )というものがなされなくなった状況があるように思います。  

あのノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士も、小さい頃から、祖父によって 「 四書五経 」 という中国の古典を素読させられ、そしてしっかり勉強していたという話が伝えられています。  

ですから、私たち大人や親はそうした古い教養書、または道徳書、あるいは宗教書、こうしたものをつね日頃勉強して、その中で心に留まる 「 光の言葉 」 というものを記億し、折りにふれて子供たちに伝えてあげることが、何よりも大事なことであると思います。  

今、教育界やマスコミには勉強自体を否定する空気があるように思いますが、これも間違っています。 

◆ 「知は力なり」 「知ることは喜びである」  本来、知ることや学ぶことは、人問にとって喜びなのです。  

ですから、まず、こうした徳育というものを家庭を中心に行ない、また、家庭以外の学校においては 「 真理をともなう知識 」 を獲得するための教育をしっかりと行なう。  

これこそが、多くの人々や社会に有為な人材を育て、希望の未来を開く鍵であると思います。

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生涯青春塾

人は老いる、年とともに。これは、まぎれもない事実である。 何とも致し方ない。 人知でどうこうできるものでもない。 古くは秦の始皇帝が不老長寿の薬を求め、徐福を使わせた。それでも、そのような仙薬は手に入らずに詮無い結果に終わったとある。 不老長寿はあり得ない。しかし、長寿はあり得る。今の時代のリスクは地震、テロ、雷、火事、次が親父(オカン)となると思う。 そして、最大のリスクは長寿である。