◆ 教育の目的とは何か 現在の教育の問題点を考えたときに、まず思うことは 「 教育の目的を見失っている 」 ということです。
教育は何のために行なわれるのでしょうか。
その原点とはなんでしょうか。
教育の真義とは 「物事の善悪を分ける力を身につけさせて、よりよき判断をするための智慧を獲得させること」 にあると思います。
多くの間違いを避けるための 「 転ばぬ先の杖 」 を体得するための知識を教えることが 「 教育の原点 」 にあると思います。
毎年毎年、次第次第に、悪を捨て、善を取ることが容易になってきてより早く善悪がわかり、より早く決断ができるよう導くことが、教育の理想であると思います。
そして、善を取り、悪を捨てることが確実にできる人が、結局は立派な人であり、すなわちこれ 「 偉人 」 であるのです。
ジョン・F・ケネディー( アメリカ第35代大統領 )は、 「誤った教育を受けた子供は、道に迷った子供である」 と述べましたが、特に今の日本の子供たちは、この善悪が判断できなくなり、行くべき方途を見失った迷子のようです。
まさしく教育の失敗であり、教育の本来の使命が果たされていない結果ということではないでしょうか。
◆ 人の心は自由にできない 原点は後ろ姿での教育 昨今の教育関係者の発言を聞くときに、大変心配する事があります。
それは、最近の学校の荒廃の責任を、子供たちに押し付けているように思えることです。
子供たちに、 「 思いやりをもってほしい 」 とか 「 命の大切さを知ってほしい 」 などと、子供たちが変わることばかりを、要求しているように聞こえますが、そこには、大切な原則が見落されています。
それは、 「 人の心は自由にできない 」 という黄金律です。
自分自身を振り返ると、よくわかると思いますが、自分自身の心さえ思うようにならないのが真実ではないでしょうか。
自分の心がままならぬのに、ましてや、他人の心ばかりを変えようと焦ることは、愚かなことなのです。
まずは大人や親が、えりを正すべきであります。
自分自身が人間としてどれほど立派な生き方をしているのか、これをよく、えりを正して考えてみることが必要だと思います。
そして、背中でもって教育をする、後ろ姿でもって教育をするという方針を貫き、その 「 影響力 」 や 「 感化力 」 で子供たちを導いていくことが教育の原点であり、いま最も必要とされていることだと思います。
生涯青春塾
人は老いる、年とともに。これは、まぎれもない事実である。 何とも致し方ない。 人知でどうこうできるものでもない。 古くは秦の始皇帝が不老長寿の薬を求め、徐福を使わせた。それでも、そのような仙薬は手に入らずに詮無い結果に終わったとある。 不老長寿はあり得ない。しかし、長寿はあり得る。今の時代のリスクは地震、テロ、雷、火事、次が親父(オカン)となると思う。 そして、最大のリスクは長寿である。
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